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食事について

ペットのためにも知っておきたい!食事の栄養について。①

2021.10.01
ペットフード選び 栄養

大事なペットのために、どのペットフードを与えると健康に良いのか、良く食べてくれるのか、悩みますよね。数多くあるフードから最適なものを選ぶには、ペットショップの店員さんに聞いてみるのもよいですが、食事における基本的な栄養について知っているとフード選びにおいても役に立ちます。基本となる栄養素についてのお話を、2回にわたりご案内します。ぜひ、参考にしてみてください。

糖質、脂質、タンパク質が、基本となる栄養素

大事なエネルギーの源になる栄養素として、糖質、脂質、タンパク質があります。この3つは三大栄養素とも言われていて、これらにミネラル、ビタミンを足したものを、五大栄養素と言います。ビタミンはエネルギー源にはなりませんが、酵素などの構成要素でペットの成長や健康維持には欠かせません。さらに、これらに水を足したものを、六大栄養素と言います。水は体の60~70%を占めており、欠かせないものです。

糖質は炭水化物の一部を形成しているものです。植物の光合成で作られる主要なエネルギー源で主に穀物、芋類に多く含まれます。炭水化物とは糖質と繊維質(食物繊維)を含んだものであり、食物繊維は消化してエネルギーにすることはできませんが、腸内細菌の栄養素になったり健康を維持する上で重要であると近年の研究結果でわかってきています。エネルギーとして利用できる糖質は、でんぷんです。繊維質はエネルギー源にはなりませんが高血圧、大腸炎、便秘、肥満、糖尿病などの予防に役立つと言われています。

脂質は最も効率的なエネルギー源で、糖質・タンパク質の2.4倍程度のエネルギー源であり、それ以外にも体の構成成分にもなります。悪者にされがちな皮下脂肪や内臓脂肪は、生体組織を守ってくれています。脂質はまた、食事の嗜好性を高めてくれる要素でもあります。我々がステーキやケーキをおいしく感じるようにペットも脂質分が多いものをおいしく感じ、食欲を高めてくれます。喜んでフードを食べるには、ある程度の脂質も必要になります。

タンパク質は鶏肉・豚肉・牛肉・魚肉にたくさん含まれています。生体の筋肉や血管の材料です。また代謝に必要なホルモンや酵素を合成するための材料にもなります。体液中のタンパク質は物質の運搬の重要な役割を果たしています。体液の緩衝作用があり血液の中のアルカリ/酸性度を一定に保つ働きも担っています。

まずは3大栄養素といわれる、糖質、脂質、タンパク質とその役割をご説明しました。

続きは、後半の②でご説明します。

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